「こもれび」の材料である杉板は、徳島産の60年生以上の杉を使用しています。徳島県南部の木頭地方は古くから良質の杉の産地で、赤味がちに育ったやさしい色合いとすぐれた強度が特長です。この木頭産の杉の特性をさらに引き出すために、2~3ヵ月「葉枯らし乾燥」させ、製材後さらに3~4ヵ月「桟積み天然乾燥」させています。この独特のこだわりの乾燥法によって、色艶が良く、ワレ・クルイ・ソリの少ない高品質な杉だけを、「こもれび」の材料として採用しています。
「こもれび」は、すぐれた品質の木頭産杉を、熱圧ローラー処理することで組織を破壊することなく表面処理。米糠拭き仕上げ状態を実現しています。熱圧ローラー処理を施すと、表面層の密度が高くなり、樹脂分が均一に分散。適度の光沢が出て、色調が深まります。また、手垢が付きにくく清潔感が得られます。うずくり状仕上げ(早材部と晩材部の凹凸)により滑りにくく安全・安心、表面が固くなり傷が付きにくく磨耗も少ないなど、すぐれた利点を誇っています。